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20代のお坊さんに話した、ほーりーは生きることが怖いという話

ほーりーの仏具体験(祓)

あけましておめでとうございます。昨年はお世話になりましたが、今年もよろしくお願いします。2020年一発目のブログは、ほーりーは生きることが怖いという話です。

新年に話すことか~? という気もしますが、だからこそ、今回はあえてまとめます。

昨年末に青森県の下北半島にある大間で、僧侶研修会の講師をさせて頂きました。そして翌日、参加されたお坊さんのお寺に遊びに行ったのですが、帰りのバスがまったくないので、半日くらい居座ってしまいました。

そしてその時にお相手して下さったお坊さんがまだ20代で、ほーりーとは干支一回りくらい離れています。

話しまくって、お昼にラーメンを一緒に食べて、写仏してプチ坐禅してお経を唱えながら仏具の鳴らし方レクチャーを受けたり。境内の案内をして頂き、地域の観光ガイドもお願いして、お土産屋さんにまで連れていってもらったり。

そんなことをしながら、これからの人生や僧侶としての生き方に悩まれてもいるようだったので、私の経験談をお話させて頂きました。

ほーりーは生きることが怖いですという話

若いお坊さんに伝えたこと。それを一言で表すなら、「私もぜんぜん自信ないし、生きててごめんなさいという感じだし、将来に向けて不安でいっぱいですよ」という話です。

ほーりーはこれまで、お寺や神社に関する様々な活動を行ってきました。会社を辞めて寺社旅研究家として独立するなど、人生ゲームのマスからもちょっと外れています。なので時々、何の迷いもなく我が道を行く、自信満々な人間に見られることもあるようです。

しかし人間の根っこなんて、そこまでは変わりません。遺伝子で言えば、99%は同じです。

例えば極端な話として。100mを9秒台で走るオリンピック金メダリストは、化け物のように感じるかもしれません。ですが冷静に考えれば、ほーりーより2倍速く走れるだけです。

その「2倍速く走れること」で、収入とか名声とかが2億倍になるのかもしれませんが、純粋な身体能力として見ればその程度です。ドラゴンボールの悟空みたいに気が付いたら背後に回っていたとか、できるわけではありません。

これは「心」も同じです。慎重、大胆、悲観的、楽観的など人には性格がありますが、世の中に不安や恐怖を全く感じない人は(よほど重度の精神疾患でもなければ)いないでしょう。

願掛岩とほーりー

ほーりーはいつも、ぶるぶる震えています。お坊さんの先生を引き受ける時も、「人生の先導役の前で、教えを垂れるなんて意味不明」とか「聖職者たちを相手に、こんなこと言っていいんだろうか」など、毎回陰ではビビっています。

ブログにちょっと挑発的な言葉を書いたり、世の中に逆行する意見を述べる時は、更新ボタンをクリックする直前まで悩んでいます(そして、押した後は布団を頭にかぶって消えたくなります)。

人生設計だって安定した職を捨て、サバイバルライフに突入したので、おっかなびっくりです。なので一緒に企画を作っている本光寺では、『老後不安払しょく祈願法要』なんてものまで開催しました。

『老後不安払しょく祈願法要』を開催しました!

ほーりーは高校時代に演劇部にいたので、講師として呼ばれた時には先生っぽくしているだけです。それはほーりーの、ほんの表面部分でしかありません。

恐怖を活用できる人は、道を開きやすくなる

上でオリンピックの話をしましたが、世の中には大勢で競争して勝敗を決する世界があります。スポーツはその典型ですし、受験や様々なコンクールなども同じでしょう。

売れないアーティストなんて世の中にたくさんいる中で、米津玄師さんなんて33冠達成とか無茶苦茶なことになっていますし。

米津玄師、2019年の年間ランキングで33冠を達成

こうした競争世界で勝てる人は、一握りです。ただほーりーは恐怖を上手く活用できれば、競争のない世界で活躍の場が生まれるとも考えています。

ほーりーの講演『タブーを超える7つのアクション』では、競争を抜け出す方法として自分の欲やコンプレックスなどと向き合うことを提唱しています。

マウスをクリック

また、恋愛セミナーでお話しさせて頂く『婚活ピラミッドの崩し方』では、相手の欠点を許容することで自分にぴったりの人が見つかりやすくなるという話もしています。

許容は妥協ではなく愛

競争のない(少ない)世界に行こうと思えば、誰もが目を背けようとする荒野に向かう必要があります。そしてその荒野を探すコンパスは不安や恐怖です。

お寺であれば大半のお坊さんは、檀家さんが増えたりお墓が売れれば喜ぶでしょう。ですが過疎まっしぐらな地域でそれを望むのは現実的ではありません。それならみんなが見向きもしない世界に、足を踏み込んでいく必要があります。

周りに勝てる能力(や、条件)を持った人間(や、お寺)は、みんながもてはやしてくれる競争世界で頑張ればいい。ですがほーりーのように大した能力を持たない人は、恐怖に踏み込むことでしか活路は見いだせないのです。

ということで、、、

20代でお寺という簡単に移動できない拠点に所属し、それも立地は人口減少真っただ中の本州最北端・下北半島。将来に悩みを持つのは、当然のことでしょう。

下北半島の町

ですがほーりーは不利な条件だからこそ、時代に先んじて前に進んだお坊さんや神主さんにも多数出会っています。大間に宿坊を開いた普賢院さんもその一つですしね。

ほーりーのブログが、普賢院宿坊の両親や金融公庫説得に役立った件

そしてここでは詳細語りませんが、このお坊さんはかなり変わった活動をされていたので、そこに絡めて過疎地でも可能なお寺活性策を伝えてみました。

もちろんそれが上手く芽吹くかは、本人次第ですが。ほーりー的には面白い方向に発展してもらえたらと願っています。

中途半端にお寺が維持されていく街よりも、極端に不利な過疎地だからこそできることがある。今回はそんな考え方を、お坊さんにお話しさせて頂きました。

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